個人事業主として事業を開始したら、毎年確定申告を行う必要があります。
1年間の売り上げから諸経費を差し引いた分が売り上げとなりますが、
経費が大きければ所得税の課税対象となる金額を少なくすることができます。
経費で税金対策をするためには領収書やレシートをしっかりと保管し、適切に経費を計上する必要があります。
この記事では、個人事業主が節税をするうえでのレシートの重要性やレシートの保管方法をご紹介します。
■個人事業主はレシートの保管が必要
個人事業主が確定申告する際には青色申告と白色申告の2種類の申告方法があり、
特に青色申告の場合、複式簿記による帳簿の提出が必要で、
その帳簿の証拠書類として領収書やレシートの保管が求められています。
領収書・レシートは一定期間の保管が義務付けられており、
レシートがないと帳簿の裏付けができないため、追徴課税のリスクもあります。
つまり、個人事業主は領収書・レシートを整理して保管しておく必要があります。
■領収書・レシートの保管方法
領収書やレシートは「月ごと」または「費用ごと」に分類し、
袋に入れて保管したり、ノートなどに貼り付けて保管します。
クレジットカードで支払った場合はクレジットカード明細書と一緒にレシートを保管します。
ポイントは税務署や税理士など、自分以外の人に問われたときにすぐに説明できるように整理しておくことです。
■ネットショップは履歴が残る
最近では、事業に必要なものをインターネットで購入する人が増えています。
ネットでの購入は多くのショップで履歴が残るため、あとで購入の明細を見ることができ、便利です。
ネットを上手く活用することで、領収書やレシートを集める苦労がなく、経理作業も効率化することが可能です。
■レシートの保管とこまめな帳簿入力が大切
会社員時代には何気なく捨てていたレシートが、実は経費として認められるケースは多くあります。
個人事業主になったら、まずはどのようなレシート・領収書でももらっておく習慣をつけることが大切です。
また、会計ソフトへの入力を溜め込んでしまうと入力が大変になりますし、
レシートを紛失してしまうおそれもあります。
できるだけその日の営業が終わったら都度会計ソフトへ入力するように習慣づけると、
確定申告の時期も負担が少なくなります。
レシートをきちんと整理・保管して経費処理することで所得税の課税金額を抑えることができ、
税金対策に有効ですので、ぜひ習慣化するようにしてください。