石井重洋税理士事務所

ー遺産分割協議とは?知っておきたい基本的な手続きと注意点ー

遺産分割協議の基本とは

遺産分割協議とは、故人の遺産を相続人で分けるために行う話し合いのことです。遺産には、不動産や預金、株式など、さまざまな種類があります。これらをどのように分けるかを決めるために、相続人同士で協議を行い、遺産の分割方法を合意します。

遺産分割協議が必要なのは、故人が遺言書を残していない場合や、遺言書に記載された内容に不満がある場合です。協議は、相続人全員が集まり、合意に至るまで行います。最終的には、その内容を遺産分割協議書にまとめ、必要に応じて法的手続きを進めます。

 

遺産分割協議の流れ

遺産分割協議は、以下のような流れで進みます。

1. 相続人の確定
まず最初に行うべきは、相続人を確定することです。相続人は、故人の配偶者や子ども、場合によっては親や兄弟姉妹などが考えられます。相続人の範囲が決まったら、協議に参加するべき人をリストアップします。

2. 遺産の把握
次に、故人が残した遺産をすべて把握します。不動産、預金、株式、負債などを詳細にリスト化し、それぞれの評価額を確認します。相続税が発生するかどうかを見極めるためにも、遺産の把握は非常に重要です。

3. 遺産分割協議の開始
遺産分割協議が始まると、相続人全員で話し合いを行います。協議は、まずは話し合いの場を設け、各人の希望や意見を出し合います。合意に達するまで協議を繰り返します。

4. 協議書の作成
遺産分割協議で合意に達したら、その内容を遺産分割協議書に記載します。協議書は相続人全員が署名し、捺印することで正式に成立します。この書類は、相続税の申告や不動産の名義変更など、後の手続きに必要となります。

 

遺産分割協議の注意点

遺産分割協議を進める際には、いくつか注意すべき点があります。以下のポイントを押さえておくことが重要です。

1. 相続人全員の合意が必要
遺産分割協議は、相続人全員が同意しなければ成立しません。もし一人でも反対する人がいる場合、その人の合意を得るまで協議を続けなければなりません。

2. 話し合いの際は冷静に
遺産の分割は感情的になりがちですが、冷静に話し合うことが大切です。場合によっては、第三者を交えて調停を行うこともあります。専門家(弁護士や司法書士)に相談することも一つの方法です。

3. 遺産分割協議書の作成を忘れない
口頭で合意をしても、書面に記録しなければ法律的には効力がありません。必ず遺産分割協議書を作成し、相続人全員の署名捺印をもらうことを忘れないようにしましょう。

4. 遺産分割の期限
遺産分割の協議には期限があります。相続開始から10か月以内に相続税の申告を行う必要があるため、それまでに遺産分割を終わらせることが求められます。期限を過ぎると、税務署からペナルティが科せられることがありますので注意が必要です。

 

まとめ

遺産分割協議は、相続人間で公平に遺産を分けるために行う重要な手続きです。協議を進める際は、相続人全員の合意を得ることが不可欠であり、冷静な話し合いと書面での記録が求められます。もし協議が難航する場合は、専門家に相談することも選択肢の一つです。

また、遺産分割協議は、相続税の申告や不動産名義変更などの手続きにも影響しますので、期限を守り、スムーズに進めるよう心掛けましょう。