ー遺産相続の手続きは何から始める?流れと注意点を初心者向けに解説ー
遺産相続の手続きで最初に確認すること
遺産相続の手続きは、家族が亡くなった直後から少しずつ進める必要があります。まず大切なのは、死亡届の提出や年金、健康保険、公共料金などの名義変更・停止といった基本的な手続きです。そのうえで、遺産を誰が相続するのかを確認するために、戸籍を集めて法定相続人を調べます。配偶者や子どもだけでなく、子どもがいない場合は親や兄弟姉妹が相続人になることもあるため、思い込みで判断しないことが大切です。次に、預貯金、不動産、株式、保険金、借入金などを一覧にして、財産と負債の全体像を整理します。遺産相続の手続きでは、財産が多いか少ないかだけでなく、借金の有無も重要です。負債が多い場合は相続放棄を検討することもあるため、早めに資料を集めて状況を把握しておくと安心です。
遺産分割協議と名義変更の進め方
相続人と財産の内容が確認できたら、次に遺産分割協議を行います。遺産分割協議とは、相続人全員で「誰がどの財産を受け取るのか」を話し合う手続きです。遺言書がある場合は、原則としてその内容に沿って進めますが、遺言書がない場合は相続人全員の合意が必要になります。話し合いがまとまったら、遺産分割協議書を作成し、相続人全員が署名・押印します。この書類は、不動産の相続登記や預貯金の払い戻し、車の名義変更などで必要になることがあります。特に不動産を相続する場合は、相続登記の手続きが必要です。令和6年4月から相続登記は義務化されているため、後回しにせず早めに対応することが大切です。協議内容を口約束のままにしておくと、後から認識違いが起きる可能性があるため、必ず書面で残しましょう。
期限がある手続きと専門家に相談すべきケース
遺産相続の手続きには、期限が決められているものがあります。代表的なものとして、相続放棄は自己のために相続があったことを知ったときから原則3か月以内、相続税の申告と納税は亡くなったことを知った日の翌日から10か月以内です。また、不動産を相続した場合の相続登記も、取得を知った日から3年以内に申請する必要があります。期限を過ぎると、手続きが複雑になったり、税金やペナルティの負担が発生したりする可能性があります。遺産相続の手続きは、家族だけで進められる場合もありますが、不動産がある、相続人が多い、遺産分割で意見が合わない、借金がある、相続税がかかりそうといった場合は、早めに専門家へ相談すると安心です。司法書士、税理士、弁護士など、内容に応じた相談先を選ぶことで、手続きの抜け漏れを防ぎやすくなります。
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